手に職を持っていることで、年齢による不利はなくなります。
転職理由
転職のきっかけは、体調を崩してしまったことが原因です。ご存知のとおりIT業界は慢性的な人手不足に悩まされています。それは私が勤めていた会社でも同じで、一人当たりに課せられる業務量は非常に多かったです。若い頃は終電での退社が続いても問題なかったのですが、寄る年波には勝てず、ついに身体に支障が出てしまいました。悔しいですが、「これまでの働き方では身体がもたない…」そう思ったのが転職理由ですね。
転職活動の振り返り
私自身、長年IT業界に従事してきた人間です。今更ほかの職種に移る考えはありませんでした。これまでのスキルを活かすことができて、なおかつ就労環境が整備されていることを軸に転職活動を行いました。やはりIT業界は人材難。はじめて転職サイトに登録したのですが、これほど求人を募っている企業があることに衝撃を受けました。数ある中から条件の良い企業をいくつかピックアップして面接に臨むことに。数社から内定をいただきましたが、最終的にプロジェクトの内容はもちろん、休日や福利厚生などが最も優れている企業にお世話になることに決めました。
転職活動中の人へ、アドバイス
転職活動を通して感じたのは、手に職を持っていることの重要性です。20年近く現場の最前線にいた私が得ていたのは、40歳を越えても求められるスキルとノウハウでした。「ミドル世代の転職は難しい」という情報を前々から耳に挟んでいたこともあり、職場を変えることに億劫になっていましたが、まったくそんなことはありませんでした。逆に私が企業を選ぶことすらできましたね。40代から転職活動をするならば、これまでのキャリアを活かせる職種に絞ることで、案外スムーズに選考は通過していくと思います。反対に異業種に転職する場合は、伸びしろに期待が持てないため、相当厳しい印象を受けました。40代は20~30代にはないスペシャリストとしてのスキルを武器に転職活動に取り組むことをオススメします。
転職後の現在の状況
現在はプログラマーとして汎用系のプログラミングを行っています。開発言語は使い慣れたCOBOLなので、問題なく業務に入ることができました。重視していたワークライフバランスに関しては抜群に良く、以前の職場から残業時間は大幅に削減されました。身体に支障をきたす心配がないほか、平日に家族団らんの時間を確保することができるようになったのが嬉しいですね。前職があまりにもハードだったので、少し物足りないくらいですよ(笑)今後は詳細設計や要件定義など、SEの業務にも携わっていきたいです。心に余裕が生まれたことで、仕事に対して意欲的に取り組めるようになった気がします。