異業種であっても、前職の経験が活きてきます。
転職理由
前職では、学習塾の講師として働いていました。30代後半には塾長に就任。女性の塾長は珍しいということもあり、周囲の期待に応えるため、全力で業務に打ち込んでいました。しかし、塾の仕事は他の業界に比べて始業時間が遅く、13時に出勤して終電ぎりぎりまで事務仕事に取り組むといった日々を過ごしていました。そのうえ、休日は月曜日と火曜日。31歳の頃に子どもを産んだ私は、家族との時間を確保できない毎日に苦悩を感じていました。子供の授業参観や運動会を観に行くこともできず、それらはすべて旦那に任せきり。生徒の将来を考える仕事に大きなやりがいを感じていたものの、「家族との時間を大切にしたい」という想いがどんどん膨らんでいきました。
転職活動の振り返り
40代からの転職に不安を感じつつ、私は転職エージェントに登録し、数日後、エージェントからメールが届きました。私に関心を持ってくださった企業の中の一つに現在私が勤務している人材派遣会社がありました。募集要項を確認すると、勤務時間は8時半から17時まで。休日は毎週土日であることも記載されていました。
しかし、メールをくださった企業の多くは、すべて同じような勤務体系。そんな中で私が当社に入社を決めた理由は、塾業界とも共通する『人の将来を考える』仕事内容に魅かれたからです。「ここなら、今までのスキルを活かしながらプライベートも充実させられる!」と感じた私はすぐに選考に参加し、無事に内定をいただくことができました。
転職活動中の人へ、アドバイス
皆さんの中にも、「40代からの転職は難しそう…」と感じている方がいらっしゃるかもしれません。実際に、私も家族や前職の同僚に反対されることもありました。しかし、転職エージェントに登録し、自分の想いを正直に入力する。そんな転職への一歩を踏み出したことで、私は望みを叶えることができました。もちろん、成功の要因には運やタイミングの良さもあったかもしれませんが、スタートしなければ絶対に成功しません。特に、40代からの転職は家族や部下など、多くの人に影響を与えることが多いため、決断した後は一日でも早く行動に移すことが大切です。
皆さんの転職活動が成功することを願っています。
転職後の現在の状況
現在は人材派遣会社で営業アシスタントとして働いています。仕事内容は、営業社員の皆さんの資料作成や登録スタッフの意見を聞いて一人ひとりに適した派遣先を検討すること。どの業務も、登録スタッフの将来を創るための大切な仕事です。今の仕事でも、塾の仕事でやりがいに感じていた『人の未来を創る』魅力を味わうことができています。
また、一番の望みであった家族との時間の確保に関しても、休日はもちろん、平日の仕事終わりに子どもとたくさんコミュニケーションをとることができるようになりました。前職に比べて収入は下がってしまいましたが、念願だった授業参観や運動会にも参加することができ、転職して良かったと心から感じています。