中高年の転職！法務の仕事内容と採用担当者が欲しい人材とは

コンプライアンスの重視やビジネスの国際化が進むこの時代、法務の仕事がさらに重要視されています。
そんな会社の信頼を支える法務の仕事に興味はありませんか？

今回は、法務の仕事内容とはどんなものかを詳しく説明していきます。
さらに後半では、中高年で法務に転職する方法や、転職に必要なスキル、あれば有利な資格などをご紹介しています。

法務に関する“知りたいこと”と“知っておきたいこと”をまとめていますので、転職の参考にしてみてくださいね。

• 法務の仕事とは？
• 知っておきたい「待遇」のこと
• 40代・50代に役立つ！同職種から法務への転職成功ポイント
• ブランクが長いもしくは未経験の中高年が法務へ転職するには？

40代50代におすすめの転職サービス

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法務の仕事とは？

【仕事内容】
「法務」は、企業が行うすべての事業に伴う法律に関する業務を担当する職種です。
その仕事内容は、次のように多岐にわたります。

◆契約法務
売買や業務提携など、さまざまな契約の条文をチェックする

◆機関法務
取締役会や株主総会など、会社組織に関する法務を担当

◆法務相談
自社の事業に関しての法律相談を受ける

◆紛争訴訟対応
クレームなどの紛争や訴訟が生じた場合の対応

◆海外法・法制度調査
事業にかかわる諸外国の法律・法制度の調査

◆法律事務所関係
弁護士や法律事務所を選び、適切な関係を築く

◆コンプライアンス関係
研修などを通じて、法令順守の意識を向上させるための組織づくり

◆社内規程関係
賃金や休業など、社内の取り決めをまとめた「規程」を明文化する

◆行政機関関係
行政機関の許認可が必要な事業に際して、届け出を行う

◆公共政策関係
法の制定・改正のための活動、業界団体の声明文などを手掛ける


【業界や勤務先】
企業にとって法務の仕事は必要不可欠です。
したがって、勤務先としては規模・業種を問わず、さまざまな企業が考えられます。

【魅力・やりがい】
◆会社の利益につながったとき
法務は、営業職のように自分の頑張りが直接数字で表れる仕事ではありません。
しかし自分の携わった書類で会社の利益につながったときの喜びは大きなやりがいとなります。

◆トラブルを迅速に回避できたとき
取引先や顧客とのトラブルは、初動が肝心です。
そこで迅速かつ的確な対応を示すことでリスクを回避できれば、やりがいが感じられます。

◆社内で役に立ったとき
社内コンプライアンスの公表・研修などが実施されると、社内の体制づくりに役立ったことが実感できます。

◆専門的な知識やスキルが身につく
法に関する広い知識や専門的なスキルを身につけることができるのも、この仕事の魅力です。

知っておきたい「待遇」のこと

次に、法務職の待遇面についてみていきましょう。

【勤務形態】
・正社員
・契約社員
・派遣社員
・アルバイト・パート

【給与】
▼正社員の場合
月給16万円～35万円　程度

▼契約社員の場合
月給16万円～30万円　程度

▼派遣社員の場合
時給1100円～1300円　程度

▼アルバイト・パートの場合
時給1000円～1200円　程度

※地域や個人の能力・経験によって異なります。

【勤務時間】
1日の平均労働時間は8時間が目安です。
期限付きの案件などが発生した場合には残業もあります。

【休日】
会社の休みに準じます。

【福利厚生】
各種社会保険は完備されているところがほとんどです。
ただし、週3日勤務のアルバイト・パートなどは適用外の場合があります。

40代・50代に役立つ！同職種から法務への転職成功ポイント

法務の仕事内容や待遇がわかったところで、中高年での同職種から転職を成功させるポイントを見ていきましょう。

【あれば有利なスキルや資格】
◆法務の経験
法務としての経験値の高さは高評価につながります。

◆英語力
外国企業との契約、国際法の調査など、さまざまな業務に英語のスキルが求められます。

【応募・面接時のアピール方法】
今までに関わってきた業務内容を具体的に説明し、法務職として活躍してきた経験を生かして即戦力となることをアピールしましょう。

【採用担当者からのアドバイス】
「これまでの経験を生かして、実践的な提案ができる人材を希望します」
「業務を通して会社の利益に貢献することを常に意識できる人に来てほしいです」

ブランクが長いもしくは未経験の中高年が法務へ転職するには？

では次に、ブランクが長いもしくは未経験の40代・50代が、法務へ転職する場合に役立つスキルやアピール方法、アプローチ方法を紹介します。

【あれば有利なスキルや資格】
◆法学部出身など法律の知識
法律に関わる仕事なので、法律の知識があるのは有利になります。
法学部出身の人は積極的にアピールしましょう。

◆法律事務所などでの実務経験
司法試験などの資格は必要ありませんが、法律事務所などでの実務経験は大きな強みになります。

◆英語力
海外との取引が拡大するこの時代、法務の仕事においても英語力が重視されてきています。

◆応募する会社の業界経験
転職しようとしている企業の「業界」を知っていることは、採用側にとっても大きなメリットです。
法務以外の職種からの応募であっても、プラスの評価となり得ます。

◆法律関係の資格
次のような資格保持者あるいは検定試験の合格者は有利です。

・司法書士
法務局や裁判所に提出する書類の作成・登記をします。

・行政書士
国の機関や役所に提出する書類の作成・手続きをします。

・知的財産管理技能検定
知的財産管理に関する国家試験です。

・ビジネス実務法務検定試験
ビジネスに必要とされる法律知識の検定です。

【応募・面接時のアピール方法】
自分のスキルや知識がしっかり伝わるよう、以下のように具体的な形でアピールしましょう。

◆英語力が仕事に生かせることをアピール
英文契約書のやり取りができるなど、ただ会話ができるだけではなくビジネスで役立つことなどをアピールしましょう。

◆資格取得に向けて勉強している
未経験やブランクが長くても、専門の知識があることをアピールするのも有効な手段です。

【採用担当者からのアドバイス】
「豊富な社会経験や法律の知識があり、しかも意欲を持った方であれば、中高年の方であっても採用の可能性があると思います」

【未経験からのアプローチ法】
40代・50代を対象とする法務の求人は件数が少ないため、未経験からの転職は難しいのが現状です。

ただし正社員での転職ではなく、別のアプローチ法もあるので、ここで紹介しておきましょう。

1　アルバイト・パートから経験を積む
アルバイトやパートであれば、未経験であっても採用される確率は上がります。
まずはそこからスタートし、正社員登用を目指すという働き方もあります。

2　総務との兼務で、法務の経験を積む
中小企業など、会社によっては総務が法務の仕事を兼任する場合があります。
そうした職場であれば、総務の仕事をしながら法務の経験を積むこともできます。

このように、中高年からのスタートでも法務の仕事につける可能性もあります。
まずは突破口を探し出し、経験を積んで、キャリアアップを目指してはいかがでしょう。

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