30代は若い?転職成功に年齢が与える影響、求められるスキルとは

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最初の就職後、およそ10年のキャリアを積んでからの30代での転職。

「まだまだ若い」という感覚の一方で、多くの30代が20代人材と自身を比べ「転職するには遅いかも」「人材としては高年齢では」という不安も感じているでしょう。

そこで今回は、アラフォー以上歓迎求人を扱う私たち「FROM40」が、30代という年齢での転職について解説。

企業側の目線にも立ち、30代が転職市場でどう評価されるのか、どのようなスキル・資格が求められているのか、転職成功に役立つ情報とともに紹介していきます。

30代での転職を後悔のないかたちで成功させるため、ぜひ本記事を役立ててくださいね。

目次

30代の転職、みんな何歳で成功している?

年齢と転職 イメージ

まずは、dodaが自社の顧客を対象に行った「みんなは何歳で転職している?転職成功者の年齢調査(2019年上半期)」を参考に、転職成功者の平均年齢を見ていきましょう。

◆転職成功者全体では、31.7歳
同調査結果によると、2019年上半期の転職成功者の平均年齢は31.7歳。
男女別では、男性が32.6歳女性が29.8歳という結果になりました。

なお調査は2020年8月現在、2007年下半期~2019年上半期までの期間分の結果を報告していますが、転職成功者の平均年齢はゆるやかに上昇を続けています。

◆世代別、転職成功者の割合
次に、同調査結果から転職成功者の年齢別割合を見ていきましょう。

2018年下半期 【24歳まで】9.8%
【20代後半】38.9%
【30代前半】24.3%
【30代後半】13.2%
【40代以上】13.8%
2019年上半期 【24歳まで】10.1%
【20代後半】39.6%
【30代前半】23.1%
【30代後半】12.8%
【40代以上】14.4%


2018年下半期・2019年上半期ともに、30代前半での転職成功率が最も高くなっています。

一方で30代後半になると、転職成功者の割合は40代以上とほぼ同じ数値まで減少します。

この結果から、求職者側には30代後半での転職を敬遠する傾向が、企業側には30代後半という年齢をネックに採用を控える傾向があると推測できますね。

◆職種別、転職成功者の割合と傾向
次に、各職種別の転職成功者の平均年齢から、職種により転職成功できる年齢に違いがあるのかを探っていきましょう。

《職種別、転職成功者の平均年齢(2019年上半期分・男女計)》

販売、サービス関係 28.9歳
営業関係 30.2歳
専門職関係 34.4歳
技術(IT)関係 32.6歳
企画・管理関係 35歳
技術(電気/機械)関係 32.8歳
事務・アシスタント関係 30.6歳
技術(医療/科学)関係 31.7歳
技術(建築/土木)関係 33.4歳
クリエイティブ関係 31.5歳


全職種のなかで、転職成功者の平均年齢が最も高いのは「企画・管理」の35歳。

次いで「専門職」の34.4歳、「技術(建築/土木)」の33.4歳、「技術(電気/機械)」の32.8歳の順に転職成功者の平均年齢が高くなっています。

この結果から、就業年数に比例して技術が身に付き、熟練度も上がっていく「手に職系」の技術職・専門職ほど、高年齢での転職成功がしやすいことがわかります。

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また「建築/土木」や「電気/機械」分野への進出割合が少なく、「事務・アシスタント」関係職種に就きやすい分、男性より女性の方が高年齢での転職が難しいとも言えるでしょう。

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【雇用の流動化が進み、全世代で転職は一般化している】
同調査では、年齢別の転職成功者割合分析の項において2019年上半期に割合が上昇した20代・40代は成功割合だけでなく、転職者数そのものも増えたとしています。

このことから、キャリアを積むなかで年齢にかかわらず転職することが一般化し、雇用の流動化が確実に進んでいることが見えてきます。



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◆30代は後半より、前半での転職成功割合が高い
転職成功と年齢の関係について、ここまでにわかったことは以下の通りです。

・転職成功者の平均年齢は31.7歳、女性より男性が高年齢で成功しやすい
・アラサーでの転職成功割合が高く、30代は後半より前半での転職活動が有利かも
・手に職がつく技術職、専門職の方が高い年齢で転職を成功させやすい



上記から近年の転職市場の傾向として、特に20代後半から30代前半の人材を高く評価し、採用する傾向が見えてきます。

一方で30代後半になると、転職成功者割合が30代前半の半分ほどの数値にまで落ち込むのもまた現実です。

30代での転職に関する事実として、また30代での転職時期を決めるための参考として、覚えておきましょう。

30代の転職、いつまで「若さ」が武器になる?

若い転職者 イメージ

厚生労働省は、長期勤続によるキャリア形成のため35歳までを「若年者」とし、年齢制限を設けて求人募集をかけることを許可しています。

参考:「厚生労働省:労働者の募集及び採用における年齢制限禁止の義務化に係るQ&A」、「4 例外事由(3号のイ)」の項目

また、各都道府県で若年者向けに仕事の紹介・支援を行うヤングハローワークでは、35歳を目安にサービス対象を絞る傾向が見られます。

一般的に「35歳転職限界説」がささやかれ、「35歳を境に転職が難しくなる」と言われるのは、このためでしょう。

上記事実から、一般的に転職において若さが武器になるのは、公的な若年層イメージの範疇である「34歳まで」と考えられます。

◆企業が転職者に「若さ」を求める理由は?
募集をかける企業側が「若さ」を軸に採用活動をする背景には、以下のような事情があると考えられます。

《従業員の年齢構成バランスが悪い》
採用を控えた時期があった、近年中にまとまった定年退職が発生するなどの理由から、社内従業員の年齢構成バランスが著しく崩れることがあります。

技術やノウハウを継承する側、される側双方の従業員がバランスよく所属していなければ、社内での世代交代がうまくいかず会社の経営に支障をきたすかもしれません。

このため、企業は社内の年齢構成バランスを整えるために、若手など特定の年齢層に限定した採用活動を行うことがあるのです。

《年功序列を重んじる社内文化を守るため》
近年では少なくなってきましたが、一部の日本企業では現在も定年退職までの勤務を前提とし、年齢・勤続年数とともに給与や役職が上がる評価システムを使用しています。

この終身雇用、年功序列を基本とする人事評価システムでは高い役職の人ほど高齢で、役職者から管理される人員は若いというのが当たり前です。

「年齢の上下=役職・社内立場の上下」という構図は非常にわかりやすく、長く続いたこの監修を崩さないよう採用活動を行う企業も少なくありません。

このため年功序列を重んじる企業では、安い給与での雇用と使いやすさの両方が期待できる若手人材を積極採用する傾向が見られます。

◆ただし企業によっては、35歳以上も「若手人材」となり得る
公的機関、世間一般的にイメージされる若手人材が「34歳以下」であっても、求人上に記載する「若手」の具体的な年齢イメージは各企業により変わってきます。

ただ実際の年齢にかかわらず、企業側が若手人材に期待する「理想の人物像」には、以下条件が含まれていることが多いです。

《企業が求める「若手人材像」》
・素直で成長意欲があり、前向きで、仕事を通し自社に貢献してくれる人
・過去の経験を活かしつつ、自社のカラーに合わせて能力を磨き活躍してくれる人


逆に言えば、上記条件さえ満たしていれば実年齢にかかわらず「若手」として、35歳以上の人材を採用する企業も確実に存在するのです。

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◆「若さ」が武器になるかは、考え方や条件により変わるもの
ここまで30代転職において若さが武器となるのは何歳までか、若さを武器に30代転職するにはどうすればいいかに重点を置き、解説をしてきました。

しかし、必ずしも30代転職において若さが武器になるとは限りません。

30代転職において若さが成功の武器になるケース、ならないケースは、それぞれ以下の通りです。

《若さが、30代転職の武器になるケース》
・人材育成に時間がかかる分野への転職を希望している
・過去の職歴とは関係のない、未経験職種への転職を希望している
・自身の将来性や人格など、ポテンシャル採用での転職成功を狙っている
・業界や職種的に、若いうちに転職やさまざまな業務経験を積むことが歓迎される


上記のように、戦力となるまでの人材育成に時間がかかる職種、また過去の経歴と関連の薄い分野への30代転職を考えているなら、若さは多いに武器となるでしょう。

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《若さが、30代転職のネックになるケース》
・これまでの経験を活かし、即戦力としての転職したい
・キャリアアップ、または待遇アップができる転職先を探している
・転職を機に、マネジメントや経営にかかわりたいと考えている
・転職したからと言って、20代の頃のような働き方はしたくない


上記のような思考で転職をする30代にとっては、能力の不足、人材教育の必要性をイメージさせる若さは、かえって成功の妨げとなります。

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30代で転職をするなら、「若さ」はまだまだ武器として十分に通用するでしょう。

しかし「若さ」を武器に転職活動をするかどうかは、今後のキャリアプランや転職動機など、個々の事情により慎重に判断する必要があります。

30代転職が有利になるかも!取得したい語学系資格

英語関係の資格を持つ30代 イメージ

資格やスキルは、年齢にかかわらず人材としてのあなたの魅力を増強してくれます。

ここからは、どんな職種・分野への30代転職にも役立つ英語関係の資格について学んでいきましょう。

【語学力、英語話者への需要は非常に高い】
かつては大手企業、海外事業部のある一部企業のみから需要の高かった英語話者ですが、近年では中小企業においても英語話者へのニーズは高まっています。

これはグローバル化に伴い、中小企業も積極的に海外進出をめざすようになってきたため。

30代で転職を成功させたいなら、自分がめざす職種・分野に関する知識や資格とともに、英語関連の資格を取得しておいて損はありません。



◆めざす転職先別、おすすめ英語資格6選
英語力証明のため、30代転職者に取得をおすすめしたい資格は以下の6つです。

《30代転職に役立つ、英語系資格一覧》

TOEIC ・一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会運営の資格
・4種類ある試験のうち「TOEIC Listening&Reading Test」が代表的
・990満点中どのくらいのスコアを取れるかで、英語スキルを数値化する
・試験内容はリスニング45分、リーディング75分
・年10回試験が開催されており、何度でも受けられる
実用英語技能検定 ・通称「英検」と呼ばれる資格で、日本で最も知名度の高い英語系資格
・運営は、公益財団法人日本英語検定協会
・下は5級から上は1級まで設定されており、合否によって判定する
・試験内容は選択式の筆記とライティング、そして面接形式のスピーキング
※ただし、試験内容や試験の所要時間は、階級により変わってきます。
・入学試験や、留学の際の英語力・語学力判定の目安にも使われている
国際連合公用語英語検定試験 ・通称「国連英検」とも呼ばれる資格
・国際連合が普及活動の一環として実施している英語試験
・日本での運営は、公益財団法人日本国際連合協会
・試験問題に時事問題、国際問題に関する内容が多く含まれるのが特徴
・階級は下はE級、上は特A級までの6段階
・英語力でのコミュニケーション能力を重視しており、リスニング問題や討論形式のスピーキング問題の得点比重が大きい
・日本での知名度は低いが、高い国際感覚と英語力の証明となる
BULATS ・「ブラッツ」と読み、日本英語検定協会が運営する資格
・主にビジネス英語の能力を、100点満点で判定する
・試験問題には、ビジネスレターやメール作成のスキルを問うものも
・試験結果には、CEFRやALTEなど欧米での語学力評価基準も併記される
・欧米での知名度が高く、ビジネス英語力の証明として国際的に通用する
IELTS ・「アイエルツ」と読み、日本英語検定協会が運営する資格
・国際的に、実用的な英語コミュニケーションスキルの判定に役立つと認識されている
・このため海外への留学や研修参加、移住申請などで英語力証明の条件となっている
・アカデミック・モジュールとジェネラル・モジュール、目的により2タイプより試験内容を選択可能
・スキルレベルは1.0~9.0まで、0.5刻みで判定される
TOEFL ・「トーフル」と読み、一般社団法人CIEE国際教育交換協議会が運営
・日常生活全般に即した総合的な英語力を、0~120までのスコアで評価する
・日本よりも海外での知名度の方が高く、外資系企業に強い傾向がある
・国内企業へは、ビジネス英語能力の有無やレベルの証明として使いづらい


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上記のうち、転職成功をめざす30代に取得をおすすめしたい資格の種類とレベル目安を、職種・分野別に以下にまとめています。

武器を増やし、あなたの30代転職成功の可能性を少しでも上げるために、ぜひ参考にしてくださいね。

《日常的に英語を使わない職種・分野なら》
・TOEIC600点以上
・英検なら、高校または大学卒業生レベルの2級以上
・IELTSなら、スコア5.0以上
・TOEFULであれば90点以上


《日常的に英語を使う職種・分野なら》
・TOEIC750点以上、できれば800点代
・英検なら準1級以上
・国際連合公用語英語検定試験ならB級以上
・BULATSであれば75点以上
・TOEFULであれば90点以上


◆30代転職成功のため、英語資格を取得するときのコツ
せっかく資格を取るなら、転職活動で確実に評価されるものを選びたいですよね。

あなたのキャリアプランや転職希望先に合った英語資格を取得し、転職活動を有利にするためのコツは以下の2点です。覚えておきましょう。

《自分の転職、過去の経験にかかわる資格取得をめざすべし》
一般常識レベルの英語スキルではなく、実用的な英語スキルの証明として資格を取る場合、あなたの希望する転職先の職種・分野に即した資格でなければ意味がありません。

あなたのキャリアプランや転職希望先が求める人物像に合わせ、取得する英語系資格を選んでください。

《有名資格との併用取得をめざすべし》
日本での知名度が低い英語系資格は、履歴書に書いても人事担当者に理解されないことがあります。

30代転職を有利に進めたいなら、書類選考で人事担当の目を引く有名資格とあなたのキャリアプランに即した分野特化型資格、その両方を取得しましょう。

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企業側が30代に求める、年齢相応のスキルとは?

30代転職者に求められるスキル イメージ

30代の転職成功に役立つ要素、武器となる資格がわかったところで、ここからは企業側の視点に立って30代転職者に求められるものが何かを考えてみましょう。

◆企業が30代人材に求める2つの能力
中途採用をめざす企業が、30代人材に求めるものは以下の2つです。

《1》これまでに培ってきた、社会人としての基礎スキル
まず求められるのが、就職から現在に至るまで実務のなかで培ってきた以下スキルです。

・敬語や名刺交換への対応など、社会人としての基本的なマナー
・来客や、電話をかけてきた顧客への適切な対応、上司・同僚への取次
・業務内容に合わせ、迅速に作業を進められるだけのパソコンスキル  など


最低限のマナーが身に付いていない人に、自社の大切な顧客や仕事は任せられません。

就業経験がある30代であれば、上記のような大人として、社会人としての最低限のスキルは身に付いていて当然と考えられます。

《2》今後の成長に期待したくなる、ポテンシャルスキル
プレイヤーとして、または将来的な管理職や経営陣候補として、企業は中途採用する30代にさまざまな期待を抱いています。

このため、以下のような将来性・可能性を感じさせてくれるスキルを持つ30代は、魅力的な人材として非常に高く評価されます。

・新しい環境に慣れ、仲間と一緒に業務を遂行しようとする前向きさ
・新しい同僚や部下、上司との調和し業務を遂行できるコミュニケーション能力
・チームやプロジェクトを引っ張り、成功や目標達成に導いてくれるリーダーシップ
・部下の能力開発を助け、信頼を勝ち取るに足る人格やマネジメント能力 など


社会人としての基本的な能力と、その人個人の人格や経歴からくる能力と魅力。

この2点を総合的に考え、自社との相性=マッチング度も考慮したうえで、企業側は求職者の採用可否を判断しているのです。

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◆30代転職者に期待される能力、企業側へ証明するには?
あなたという人材が持つ能力を企業側へ示す方法には、以下2つの方法があります。

《1》面接での受け答え、立ち居振る舞いから伝える
面接では、取引先や大切な顧客と接するつもりで採用担当へ受け答えしてください。

そうすれば、言葉遣いや所作からあなたがこれまでに培ってきた社会人スキル、マナーレベルをわかってもらえるはずです。

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《2》職務経歴書と面接の両方で、あなたの実績や経験を知ってもらう
リーダーシップやマネジメントスキルは、過去にプロジェクトの統率や人員を管理した実績をもって示すのが、最も効果的です。

職務経歴書に優先的にプロジェクト統率、マネジメント経験について記載し、さらに面接で説明して採用担当にあなたの人材としての魅力を伝えましょう。

若さとスキルの両方を活用し、30代転職を成功へ

転職に成功した30代後半女性

30代は若さと柔軟性、そしてある程度の仕事能力の両方を武器に転職活動を進められる、貴重な期間です。

挑戦を希望する職種や業界、今後のキャリアプランに合わせて武器を使い分けプラスしていけば、どんな仕事への転職成功も可能でしょう。

あなたが目標とする生き方、キャリプランから逆算し計画的に転職活動を進めてください。

そうすればきっと、30代での転職をあなたにとって納得のいくかたちで成功させられるはずですよ。

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