30代向け求人はこう見る!転職を成功させるための探し方と視点
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現状を変えたい、他の会社で働いてみたいなどという思いから30代が転職を検討するとき、「とりあえず求人を検索してみる」という人が多いのではないでしょうか。
今回はアラフォー以上、35歳以上歓迎求人のみを扱う「FROM40」が、転職検討中の30代に知っておいてほしい30代向け求人の実態について解説。
データや求人情報の例から、30代転職者向け求人の実態を探っていきます。
あわせて、30代が未経験職種への転職を希望する際にチェックしておくべきポイントや、おすすめの求人サイトも複数ご紹介しています。
とりあえずの求人検索でも、実態や適切な視点を知っているかどうかで、求人の見え方は変わってくるものです。
あなたが30代での転職を検討しているなら、ぜひ本記事に参考にしてくださいね。
- 30代の転職、求人が多く成功しやすい業界は?
- 30代の転職、データで見る求人の実態
- 30代未経験での転職、求人で見ておくべき情報は?
- 要参照!30代におすすめの転職求人サイト11
- 30代向け求人は豊富!自分に合うものを探し転職を成功へ
40代50代におすすめの転職サービス
40代50代におすすめの転職サービスを紹介します。
サービスによって求人の内容が異なりますので、様々な転職サービスに登録することをおすすめします。
良い求人が見つからなかった、紹介されなかった場合はすぐに退会しても問題ありません。
転職サービス | こんな方に おすすめ | 特徴 |
---|---|---|
レバテックキャリア |
40代のITエンジニア経験者 |
|
リクルートエージェント |
転職を考えているすべての方、正社員希望の方 |
|
リッチマン介護 |
介護職を希望の方 |
|
30代の転職、求人が多く成功しやすい業界は?
ここではまず30代向けの求人が多く、30代が転職を成功させやすいと思われる業界がどこか、探っていきましょう。
◆基本的には、実務経験のある業界が転職しやすい!
20代の頃に比べ、30代になると転職活動において「即戦力性の高さ」が求められるようになります。
即戦力性の高さとは、すなわち以下の2つの条件をどの程度満たすか、ということです。
【即戦力性の高さを決める、2つの条件】
・自社で教育をしなくても、採用後すぐ働けるスキルがある
・過去の経験から、ある程度自社に貢献してくれると予想できる
このため、募集されている業界・職種の経験のある人が、採用する企業側にとっては最も即戦力性の高い人材と見なされます。
30代転職は、実務経験のある業界・職種が最も成功しやすいと理解しましょう。
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◆30代への求人が多い、転職成功しやすい業界は?
常に積極的に採用活動を行っていて、プレイヤーとしても管理職としても活躍が期待できる30代向けの求人が多い業界としては、以下が挙げられます。
《介護・福祉業界》
少子高齢化と市場の拡大に伴い、常に人手不足が叫ばれている業界です。体力があり若い30代なら、将来的なキャリアアップを前提とした転職が可能でしょう。
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《サービス業界》
店舗での販売や、飲食店やアミューズメント施設、冠婚葬祭会場での接客業です。
対人マナーを心得た30代は、即戦力として歓迎される傾向にあります。
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《運送・輸送業界》
荷物や客の配送や輸送をする、ドライバー業です。ネット通販が盛んになり、介護タクシーのドライバーへの需要が高まっているため、30代は若手として歓迎されます。
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◆30代が、未経験業界への転職を成功させるのは可能?
ある程度の社会人経験を積んだ即戦力性のある30代は、転職市場で需要の高い人材です。
しかし一方で、転職を希望する30代のなかには「全く別の仕事に挑戦したい」「憧れていた未経験職種に就きたい」という理由から、転職を考える人も多いでしょう。
このような未経験の業界への30代転職は、成功させることができるのでしょうか。
結論は「十分に可能だが、経験のある業界への転職に比べ難しい」というものです。
例えば新卒や20代転職者であれば、企業側は本人の熱意ややる気など、将来的な活躍を期待できる要素から採用理由を探す「ポテンシャル採用」を行います。
しかし30代転職者に対しては「どんな経験があるか」「過去の実績から見て何ができるか」「どう自社に貢献してくれるそうか」という、具体的な即戦力性を問います。
このため、30代転職者にとって最大の武器となる「即戦力性」を使えない未経験業界への転職は、苦戦が予想されるのです。
◆未経験業界を狙うなら、経験職種を狙うのがおすすめ!
業界が未経験でも、実務経験のある職種に転職すれば「即戦力性」を発揮できます。
他業界・多職種への転職を希望していても、まず即戦力性の高い他業界・同職種へ転職し、その後異動するという方法もあるのです。
この方法なら、20代にない30代ならではの魅力を発揮しつつ、未経験業界への転職成功という目標も達成できる可能性が上がるでしょう。
《管理職経験があれば、未経験業界への30代転職がより有利に》
特に30代後半になると、マネジメント能力や管理職経験が問われるようになります。
マネジメントスキルは、どの業界でも共通して求められるものです。
過去に少しでも管理職の経験があれば、30代後半は即戦力として、30代前半はポテンシャル採用をしてもらえるかもしれません。
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30代の転職、データで見る求人の実態
ここからは複数の調査・統計データから、30代転職と30代向け求人の実態を探っていきます。
◆30代向け求人の、有効求人倍率
まずは政府がとりまとめた「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」から、30代1人に対し何件くらいの求人があるのか、有効求人倍率を見ていきましょう。
統計結果によると、平成31年1月~令和元年10月までの30代の有効求人倍率は、以下の通りです。
30~34歳の有効求人倍率 | 1.89~2.46件 |
35~39歳の有効求人倍率 | 1.88~2.37件 |
※求人数均等配分方式による算出、パートなど非正規雇用求人も含む。
つまり、30代1人に対しだいたい2件以上の求人があるということになります。
20代が1.76~3.12件であるのと比較しても、あまり変わらず、高い水準ですね。
この結果から、少なくとも雇用形態を問わなければ、30代向けの求人は1人あたり2件以上ある選べる状態だと理解できます。
◆転職成功者のうち、30代転職者が占める割合
転職サイトdodaの「みんなは何歳で転職している?転職成功者の年齢調査(2019年上半期)」によると、転職成功者全体に占める30代の割合は以下の通りです。
2018年下半期 | 30~34歳:24.3% 35~39歳:13.2% |
2019年上半期 | 30~34歳:23.1% 35~39歳:12.8% |
上記から、転職成功者全体の30~40%が30代であることがわかります。
《転職成功時の平均年齢は30歳前後》
続いて、転職成功時の平均年齢も確認していきましょう。
転職サイトdodaによる同調査では、直近6か月の間に転職に成功した人の平均年齢は31.7歳(男性平均32.6歳、女性平均29.8歳)と発表されています。
ここまでの結果から、30代で具体的に転職に動き出す人が多いこと、そして実際に転職を成功させる人が多いということがわかります。
さらには、転職希望者が転職を叶えられるという現状から、30代転職者を対象とした求人も十分に供給されている、と推測できますね。
◆30代転職、成功者が選んでいる職種は?
続いて、転職サイトdodaが公表している「30歳女性の転職事情 ~データで見るリアル~」から、転職に成功した30代が選んでいる職種について見ていきましょう。
このデータは「30歳で転職した女性」に特化したものですが、前職と転職後の職種を比較・分析しているため、30代の転職傾向を知る参考になるはずです。
同データによると、30歳女性の転職先で多い職種は上から営業系(21%)、事務・アシスタント系(19%)、企画・管理系(19%)でした。
それぞれ、同じ様な職種から転職した人と、多職種からキャリアチェンジした人の割合をまとめると、以下のようになります。
営業系 | 前職が営業系の人の割合:53% 前職が他職種の人の割合:47% |
事務・アシスタント系 | 前職が事務系の人の割合:57% 前職が他職種の人の割合:43% |
企画・管理系 | 前職が事務系の人の割合:58% 前職が他職種の人の割合:42% |
上記から、30代転職者に求人数の多い営業職に転職しやすい傾向があること、また前職と同じような業界・職種に転職する傾向がやや強いことがわかります。
◆30代転職者をとりまく、求人の実態まとめ
ここまでに見てきたデータから、30代転職者をとりまく求人の実態をまとめると、以下のようになります。
・30代向けの求人数は1人あたり2件以上で、選べる状態
・統計的に見ても30代で転職を考え、成功させる人が多い
・上記2点から、30代向け求人は豊富に供給されていると推測できる
・同職種、または30代歓迎業界への転職がやはり成功しやすい
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30代未経験での転職、求人で見ておくべき情報は?
30代が、過去に経験したことのない業界・職種への転職を強く希望する場合、求人内容でまず確認すべきなのは「企業側がどんな人材の採用を想定しているか」を知ることです。
企業側がどんな人材の採用を想定しているのかは、求人内の以下の項目から推測できます。
30代で未経験の業界・職種への転職を望んでいるなら、まず確認しましょう。
・応募者に対し設定されている「必須スキル」「募集要項」
・応募者に対し設定されている「歓迎スキル」「優遇条件」
・企業側が、今回の採用活動に至った「経緯」「理由」「目的」
・「求める人物像」「こんな人が活躍中」の欄にある年齢、人柄
上記4つはそれぞれ、企業側から求職者への以下のようなメッセージなのです。
◆「必須スキル」「募集要項」⇒「最低限、このスキルがないと面接しない」
書類選考を通過し、実際に会って話す機会をつくるに値する人物の、最低条件が求人の「必須スキル」「募集要項」に書かれている内容です。
企業が欲する人物像の最低条件であり、これらの条件を満たさない人物が応募をしても、書類選考を通過できない可能性が高いでしょう。
◆「歓迎スキル」「優遇条件」⇒「面接対応、採用可能性を上げる即戦力スキル」
最低条件に加え、できればクリアしていて欲しいと企業側が考える条件が「歓迎スキル」「優遇条件」です。
とはいえ、多くの企業は「これらの条件を満たさないと実務で即戦力として活躍するのが難しい」ものを、歓迎スキルや優遇条件に掲げています。
応募者の即戦力性をはかるための条件であり、これらをクリアできていれば、書類選考を通過し面接にたどり着ける可能性が高いと考えられます。
◆「経緯」「理由」「目的」⇒「今回の採用で、どのレベルの人材を求めているか」
採用の「経緯」「理由」「目的」は、企業が具体的にどのような人材を欲しているかをはかる目安となります。
例えば、採用理由が欠員の場合。一刻も早く、前任者の穴を埋め自社に貢献してくれる即戦力性の高い人材の採用をめざしている、と考えられます。
一方で、新しい風やアイデアを入れるための人員を探している場合。この場合は、業界・職種未経験の人材でも、採用する意思があることを示しています。
◆「求める人物像」「こんな人が活躍中」⇒「この条件を満たす人と一緒に働きたい」
会社が採用を想定している人物の、具体的な年齢・性別・人柄・経歴のイメージを探ることができるのが、この項目です。
例えば「女性が活躍している会社」「30代活躍中!育休・産休取得実績あり」と併記されている場合は、長く働く意思のある30代女性の採用をめざしています。
ここまでを総合すると、求人票をチェックして以下のような項目が並んでいた場合は、業界・職種未経験の30代転職者への需要が高いと判断できるでしょう。
「必須スキル」 「募集要項」 |
・人間性や一般的な資格保有者、自分が持つ経歴と親和性の高いもの ・「活発で明るい方」「自動車免許をお持ちの方」「○○経験者」など |
「歓迎スキル」 「優遇条件」 |
・年齢に伴うキャリアの豊富さ、人柄にかかわること ・「管理職経験のある方」「対人マナーがしっかりしている方」など |
採用の「経緯」 「理由」「目的」 |
・増員、またはあえて未経験者を雇用しようとする内容のもの ・「事業拡大に伴う増員のため」「新規事業立ち上げのため他業種経験者募集」など |
「求める人物像」 「こんな人が活躍中」 |
・30代を欲する、または自身の性別・経験と親和性の高いもの ・「30代活躍中!」「管理職候補の人材募集」「男性、女性が多い」など |
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◆30代が未経験転職を成功させるために、準備すべきこと
未経験OK、未経験歓迎の求人であっても、企業側が無条件に未経験者を優遇採用してくれるわけではありません。
人間性や面接での印象、30代という年齢がまったく同じだった場合、まったくの未経験者よりは業界・職種どちらかの経験者か、近しい経験のある人が採用されるでしょう。
たとえ未経験者歓迎求人でも、経験者が採用される可能性の方が、圧倒的に高いのです。
そんな状況のなか、30代が未経験の業種・職種の採用を勝ち取るには、企業側に「この人を採用したい!」と思わせるための準備をしていく必要があります。
30代が未経験業界・職種に挑戦するなら応募する前に、遅くとも面接で採用担当者と会うまでには、以下の準備をしておいてください。
《自分の武器を整理しておく》
未経験の業界・職種への転職面接でも、自分の経歴との親和性の高さや、即戦力性を少しでも感じさせることができれば、採用の確率は上がります。
自分にできることは何か、できることのうち応募先の業界・職種に役立てられることは何か、どう応募先に貢献できるか、具体的に話せるよう整理しておきましょう。
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《未経験の業界・職種を志した経緯を話せるようにする》
なぜ30代から、未経験の業界・職種に転職しようと思ったのか。
前職の退職理由、そして応募先を志望した理由が納得できるものであるかどうかで、企業側の30代転職者への印象はかなり変わってきます。
企業側は、採用した人材にまたすぐ離職されるリスクを危惧しているのです。
応募先への想いをきちんと説明して、離職の心配が少ない熱意を持った人材と理解してもらいましょう。
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《業界と職種、応募先企業について調べておく》
未経験の業界・職種だからと言って、知識ゼロでは採用してもらえません。
最低でも、独学で業界の傾向や流行、職種の基本的な業務フローや使用するソフトの操作方法などは勉強しておきましょう。
また面接に際し、応募先企業について調べ理解しておくのも最低限のマナーです。
企業サイトの前ページ、SNSアカウントなどは一通り読んで、相手を知ってください。
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《質問を用意して行く》
面接では、最後に求職者から企業側への質問の時間が設けられることが多いです。
この最後の質問が、面接官のあなたへの印象を左右します。
以下の項目を参考に、できるだけ具体的な質問を用意し、企業側にあなたの採用イメージをのこして帰ってくださいね。
・応募先の中途入社の人の割合や活躍の様子を探り、仕事レベルを聞く
・応募先の特徴や競合優位性から、会社の将来性や業界での立ち位置を聞く
・企業研究で得た情報をもとに、企業の風土やカルチャーについて聞く
・過去の未経験者中途採用の事例から、具体的な年収額を聞く
・1日や1年単位の業務フローから、働き方について聞く
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最後に、30代での転職成功にぜひ役立ててほしい転職・求人サイトを、ジャンル別にご紹介していきます。自分に合うものを選んで登録・利用してくださいね。
◆30代・アラフォーに特化した転職・求人サイト
転職に際し年齢を不安要素と感じているなら、40代・中高年層をメインターゲットとするサイトがおすすめ。30代をポテンシャル採用したい企業求人に出会えるかも。
・FROM40
・enミドルの転職
◆幅広い業界・職種求人を扱う大手転職サイト
とりあえず求人を検索し、自分の市場価値を知りたいなら、まずは求人数豊富な大手サイトを使ってみると良いでしょう。転職への希望や、方向性が見えてくるかもしれません。
・リクナビNEXT
・パソナキャリア
・doda
◆キャリアアップ、ハイクラス転職が狙える求人サイト
年収アップや、管理職候補として転職することを望む30代には、以下のハイクラス求人に強いサイトがおすすめ。思いもよらない、好条件の求人と出会える可能性アリです。
・JACリクルートメント
・ビズリーチ
・クライス・アンド・カンパニー
・Spring転職エージェント
・プロフェッショナルバンク
・Linkedin
いずれのサイトも自分で求人の検索・閲覧ができますが、なかには企業からのスカウトや、エージェントからの紹介がないと見られない非公開の求人もあります。
自分では気づくことのできなかった自らの転職市場での価値に、エージェントからの助言やスカウトメールから、気づくこともあるかもしれません。
各社とも、サイト利用やエージェントによる転職支援、スカウトサービスの利用は基本的に無料です。
どうか手間を惜しまず、複数の転職・求人サイトに登録して、情報を集めてくださいね。
30代向け求人は豊富!自分に合うものを探し転職を成功へ
20代よりも豊富な社会人経験を有し、40代以降に比べてまだまだ若く、体力もある30代を欲する企業は多いです。
特に、過去の経歴と親和性の高い業界・職種への転職を希望する30代は、即戦力性の高い人材として重宝されます。
一方で未経験の業界・職種への転職のハードルは高くなりますが、ポイントさえおさえれば、十分に成功可能です。
積極的に人材を採用している業界・職種や、社内風土や業界の改革をしようとしている会社なら、30代未経験者でも採用を勝ち取れるでしょう。
年齢・過去の経歴にかかわらず、転職の成功にはしっかりとした準備が不可欠です。
本記事を参考に求人票の探し方、チェックポイントを押さえ、しっかりと準備したうえで選考に臨み、あなたが納得できるかたちでの30代転職成功をめざしてくださいね。
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