社会福祉士の資格とは?国家試験に合格するためのコツも解説!

『コラム40』~お仕事探しに役立つ情報発信中!~
このエントリーをはてなブックマークに追加
Banner column01

社会福祉士の仕事は、高齢者や障害者といった人はもちろん、行政や各機関の人たちとも関わるため、多くの人とコミュニケーシを取る仕事です。

その人や家族が何に困っているのか、本当に解決するためにできることは何があるのかを見極め、サービスや制度を提案します。

人と深く関わる社会福祉士の仕事は、誰かの役に立っていることを実感できるやりがいのある仕事と言えます。

社会福祉士が行う相談業務は資格がなくてもできますが、資格を取得することでより高い専門知識を得たり、相手の信頼を得ることができるため、資格取得のメリットはあります。

今回は社会福祉士の資格について、また持っていれば有利になる資格について解説します。
また国家試験の難易度や、一度で合格するためのおすすめの勉強法なども詳しくご紹介します。

最後まで目を通して、資格試験の参考にしてみてくださいね。

目次

社会福祉士の資格とは?持っていると有利?

福祉の仕事をする人の手

まずは社会福祉士の仕事と、その資格について詳しく見ていきましょう。

◆社会福祉士とは
社会福祉士の仕事は、病気や障害、その人の生活環境などさまざまなことが原因で日常生活を起こることが困難な人の相談を受けて、その生活をサポートします。

高齢者介護、障害者支援、生活保護、児童福祉といった福祉分野すべてが対象となります。
相談内容も、介護保険制度、補助金制度、福祉施設の入居など多岐に渡ります。

社会福祉士はさまざまな問題を抱える人の悩みを聞き、その人に合う支援やサービスを提供し、問題を解決します。

そのためには社会福祉制度に関する専門的な知識が必要となりますが、知識や経験だけではつとまりません。

高齢者や障害者、社会的に弱い立場にある人の悩みを聞くヒアリング能力、その人に寄り添ったサポートができるホスピタリティ、さらに各機関の人と連携するコミュニケーシ能力など、さまざまなスキルが必要な仕事です。

◆社会福祉士の資格とは
社会福祉士は福祉分野で唯一の国家資格であり、名称独占資格にあたるため、国家試験に合格した人でなければ「社会福祉士」を名乗ることはできません。

しかし医師や弁護士のような業務独占資格ではないため、社会福祉士の資格がなくても業務を行うことができるのです。

実際に資格を取得せずに相談業務をしている人もいます。
働きながら実務経験を積んだ後、資格取得を目指す人もいます。

また、社会福祉の相談業務をしている人の呼び方は、勤務先によって異なる場合があります。

病院なら「医療ソーシャルワーカー」、老人福祉施設なら「生活相談員」、児童相談所なら「児童福祉司」といった呼び方があります。

社会福祉士の資格を活かして働くことは可能ですが、さらに追加して取得すると有利になる資格があります。

▼合わせて読みたい!
40代から社会福祉士になる!給料・仕事・資格の丸わかりガイド
40代未経験から福祉の仕事に転職するには?必要な資格&求人の探し方

次に、社会福祉士と一緒に持っていると有利になる資格を見ていきましょう。

◆プラスで持っていると有利になる資格
・ケアマネージャー
社会福祉士とケアマネージャーは、どちらも利用者の相談に乗り、それをサポートする仕事という点では似通った職種で重複している業務も多々あります。

しかし社会福祉士とケアマネージャーでは専門分野が異なります

幅広い福祉の分野で活躍する社会福祉士に対して、ケアマネージャーは介護保険制度に従って介護を必要とする高齢者を対象にした相談援助や、介護保険関連の手続きなどを行います。

そのため、両方の資格を持っているとさまざまなメリットがあります。
社会福祉士として相談を受ける人の中には高齢者がたくさんいます。

高齢者は介護保険を持っている人も多いため、ケアマネージャーの資格を持っていれば介護保険サービスも含めた広い視点からのアドバイスができます

また、社会福祉士として独立する際に、ケアマネージャーの資格を持っていれば、社会福祉士事務所と居宅介護支援事業所を併設することができます。

社会福祉士としての業務だけではなく介護保険に関する業務も請け負うことができるため、収入が安定しやすくなります。

ケアマネージャーの受験資格は、相談業務や介護業務での実務経験が5年以上必要なため、社会福祉士として働いて経験を積めば受験資格を得ることができます。

社会福祉士のように養成施設で学ぶ必要もないため、比較的取得しやすい資格と言えます。

ケアマネージャーの資格を取得すれば、サービスの質向上や業務領域が広がるだけではなく、独立にも役立ちます

・臨床心理士
相談業務などに役立つ心理系の資格として、臨床心理士の資格を取得する人もいます。

生活などに困っている人の相談に乗る社会福祉士は、適切なサポートやアドバイスをするために、利用者の本音を聞き出さなければいけません。

またその人の環境や家族との関係なども考慮しなければならず、人とのやり取りが多くなります。

社会福祉士のように、人の経済的な面や家族関係など、プライベートに深く入り込まなければならない場合は、本当の課題は何かを見極めることが必要です。

そのためにも臨床心理士の資格を取得して知識を得ることは、社会福祉士としてさらなるスキルアップにつながります。

臨床心理士の受験資格を得るためには、指定の大学院もしくは専門職大学院卒の学歴が必要になります。

さらに実務経験が求められる場合もあり、受験資格を得るハードルが高いと言えます。

臨床心理士は、公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格ですが、心理系の資格としては信頼性が高いと言われています。

社会福祉士としてのスキルアップのために、取得しておいても損はありません。

・看護師
社会福祉士の中には、看護師の資格を持っている人が少なくありません。
逆に看護師として働いているうちに社会福祉士の仕事に興味を持ち、資格を取得する人もいます。

しかし社会福祉士として働きながら看護師の資格取得を目指すのは、かなりハードルが高いでしょう。

夜間過程などもありますが、看護師の専門学校や看護大学に入学し、最低でも3年間学ぶ必要があります。

そのための費用もかかる上、国家試験の受験資格を得るためには数カ月間の実習も必須となります。

しかし社会福祉士が看護師の資格を持っていると、仕事の上では非常に役立ちます。

例えば、担当する利用者の病気などの身体に関する情報を把握する必要がありますが、その情報は医療機関から得るため、医療の専門用語が使われています。

社会福祉士としての知識だけでは把握することが難しい専門用語も、看護師の資格を取得していれば把握することができます。

また利用者から身体に関する相談を受けた時も、適切なアドバイスをすることができます。
社会福祉士が看護師の資格を持っていれば、サービスの質が格段に上がりるという大きなメリットがあります。

このように、社会福祉士だけではなくダブルライセンスを得ることで、業務の幅やサービスの質を高めることができ、さらに収入をアップさせることも不可能ではありません。

しかしそれぞれ資格を取得するには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

ダブルライセンスのメリットと、資格取得にかかる労力や費用などを考慮した上で、自分のキャリアアップになる選択をすることをおすすめします。

社会福祉士資格を取得するまでの期間や費用は?

お金と人

次に、社会福祉士の資格を取得するまでにかかる期間や費用などを詳しく見ていきましょう。

◆社会福祉士の資格取得まで
社会福祉士の資格を取得するには、年に1回実施される国家試験に合格する必要があります。

しかし受験するためには複数のルートがあるため、自分がどのルートに当てはまるのかを確認し、最短で取得できるルートを選んでくださいね。

《資格取得のルート》
主な受験資格までのルートは以下の通りです。

・福祉系の4年制大学で指定科目を履修する
・福祉系の短大で指定科目を履修し、実務経験を1~2年積む
・一般の4年制大学を卒業し、一般養成施設に1年以上通う
・一般の短大を卒業し、実務経験を1~2年、一般養成施設に1年以上通う
・実務経験を4年以上、一般養成施設に1年以上通う

最短で受験資格が得られるのは、福祉系の大学で指定科目を学ぶルートです。
在学中に知識をつければ卒業と同時に受験資格を得ることができます。

一般の大学卒であっても養成施設に通うことで受験資格を得ることができます。

大学や短大を卒業していなくても、相談援助の実務経験を4年以上と一般養成施設に1年以上通学すれば受験資格を得ることができます。

最短で大学卒業後すぐ、最長で5年以上と、人によって受験資格を得る期間は異なります。

社会福祉士の受験資格を得るルートは複雑で、改正も頻繁に行われているため、その都度確認することをおすすめします。

《社会福祉士になるまでにかかる費用》
・受験資格を得るためにかかる費用
受験資格を得るために、最短ルートでは福祉系の大学に通学することですが、大学に通うには大学によって異なりますが、おおよそ400万円ほどの学費がかかります。

社会福祉士を養成する大学には通信制の学校もあり、履修する科目分の授業料を納める単位制を導入しているところもあります。

また学校によっては奨学金制度や特待生などの制度も設けられており、そうした制度を利用することで学費を抑えることもできます。

働きながら実務経験を積んで受験資格を得る場合は、学費は必要ないためコストを抑えることができます。

・国家試験の勉強にかかる費用
国家試験の勉強を独学で行う人もいるでしょう。
その場合に必要になるのは、参考書などのテキスト代だけです。

しかし民間のスクールなどに通う場合は、数万円~10数万円程度の講座費用がかかります。

1人でもモチベーションを維持し、しっかり勉強できるという人は費用を抑えて独学で勉強してもいいでしょう。

しかし、わからないところを誰かに聞きたい、1人ではモチベーションが維持できそうにないという人は、講座を探してみるのもおすすめです。

スクールはお金もかかりますが、受験対策などのアドバイスもしてもらえます。

・国家試験の受験や登録にかかる費用
社会福祉士の受験手数料は、1万5440円です。

さらに国家試験合格し、社会福祉士として新規登録をするための登録免許税(収入印紙)に1万5000円、登録手数料に4050円かかります。

受験資格を得るまでと、国家試験の勉強と、どちらにどれくらいの費用をかけるのか、自分の現状を考えて検討してくださいね。

社会福祉士試験の合格率、難易度は?

社会福祉士の合格率

次に、社会福祉士試験の合格率や難易度を詳しく見ていきましょう。

《合格率》
社会福祉士の合格率は、27%程度となっています。
合格率から見ると、難易度は高いと言えます。

男女比の合格率は、男性が35%程度、女性が66%程度となっており、女性の合格者が半数以上を占めています。

また受験資格別で比較してみると、福祉系の大学卒業者の方が、一般養成施設の卒業者より合格者は多くなっています。

年代別では、合格者の半数が30歳までとなっていますが、31歳~40歳で23%程度、41歳~50歳でも17%程度の合格率となっています。

40代・50代からでも十分に狙える国家資格と言えます。

《合格ライン》
社会福祉士の国家試験は総得点のうち約60%の得点を得ること、そして18科目すべてに得点することが合格ラインとなります。

合格ラインとなる60%は、問題の難易度によって異なり、毎年何点以上が合格と発表されます。

例えば総得点で80点を取っていても、得点できなかった科目が1つでもあれば合格することはできません。

そのため、必要な科目をすべてまんべんなく勉強しなければいけません。
得意科目で不得意な科目を補うことができない基準になっているため、難易度も高くなってしまうのかもしれません。

《他の資格との難易度の違い》
社会福祉士は精神保健福祉士とダブルで受験することができますが、合格率では精神保健福祉士は60%程度と高くなっています。

また介護福祉士の合格率も60%程度となっており、三大福祉資格と言われる、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士の中では最も難易度が高い資格です。

ただ3つの中で受験者数が最も多いのは介護福祉士で、そうした背景の違いも合格率に関係していると言えます。

次に、国家試験を突破するための勉強法を見ていきましょう。

社会福祉士の国家試験を突破する勉強法

勉強をする人

社会福祉士の国家試験は年に一度しか実施されないため、受験するなら一度で合格したいですよね。

ここでは、一発合格を目指すための勉強法を詳しく解説していきます。

◆おすすめの勉強法
《時間を決めて勉強する》
前述の通り、社会福祉士の試験内容は出題範囲が広く全科目で得点しなければいけません。
そのため国家試験に向けて300時間程度の勉強時間を確保した方がいいと言われています。

働きながら勉強する場合は、仕事が終わってからの勉強になるため、1日の勉強時間が少なくなります。

試験は1年に一度のため、合計300時間を確保するには、1日1時間は勉強する計算になります。

仕事が休みの日にまとめて勉強するという方法はおすすめできません。
幅広い範囲を考えれば、少しずつでも毎日勉強時間を確保することをおすすめします。

いつごろまでにどの科目を終わらせるのか、過去問題にいつごろとりかかるのかなど、長期的に勉強の計画を立てて受験に臨みましょう。

《時間を有効活用する》
働きながら受験勉強をする場合は、勉強時間の確保が重要ですが、忙しい毎日のスキマ時間を有効活用するのもポイントのひとつです。

例えば、仕事の休憩時間の15分や、電車移動の時間を暗記する時間にあてて、じっくり問題を解いたりするのは帰宅後に取り組むなどの工夫が必要です。

《苦手な項目をノートにまとめる》
人間、どうしても得意・不得意な科目はでてくるものです。

しかし社会福祉士の試験はすべての科目での得点が必要になるため、不得意科目も勉強しなければいけません。

苦手な科目や内容は、別のノートにまとめて書き、何度も繰り返し目を通して覚えるという方法もあります。

ノートは常に持ち歩き、ちょっとしたスキマ時間や移動時間に目を通すとよいでしょう。

ノートに書くことで覚えることもでき、理解できた項目はチェックを入れるなどしてモチベーションを維持するにも役立ちます。

《受験前は過去問題に取り組む》
ある程度勉強が進んだら、過去問題にも取り組んでいきます。
受験のおよそ半年ほど前から、過去問題に取り組んでいくといいでしょう。

過去問題の9割に正解しておくと、合格はぐっと近くなります。

実際の問題を解いてみることで、試験問題の傾向がわかってくるため、対策も立てやすくなります。

また苦手な科目や問題も把握できるため、勉強のやり方にも活かすことができます。

実際の試験では240分で150問の問題を解かなければいけないため、1問あたり1分を目安に問題を解く練習をしておくとよいでしょう。

《問題集は最新のものを使う》
福祉の分野では法改正も頻繁にあります。

問題集やテキストなどは常に最新のものを使い、法改正があれば新しい情報をノートやテキストに書き込んでもいいでしょう。

また最近では受験対策や問題の解説などのアプリや動画もあります。

動画では講義形式になっているため、独学では理解しづらかったところも把握できる可能性があります。

こうしたツールをうまく活用するのもおすすめです。

《問題集は同じものを繰り返し使う》
問題集はたくさんこなせばいいというわけでもありません。

いろんな問題集に手を出すと、すべて中途半端になってしまうため知識が定着しない傾向があります。

自分が理解しやすいもの、覚えやすいものなどを選んで取り組みましょう。
同じ問題集を何度も繰り返し読むことをおすすめします。

《過去問題は解説を読み込む》
過去問題は解いて答え合わせをして終わりではいけません。
間違ったところを見直すことが重要です。

そのため、過去問題は解説を覚えるくらいにしっかりと読み込みましょう。
そして、何度も繰り返し解いていきます。

社会福祉士の試験は毎年同じような問題が数多く出題されているため、過去問題を数年分しっかり解いていくことが合格へのカギとなります。

《スクールに通う》
独学が難しい場合は、民間のスクールに通うことも選択肢に入れてもいいかもしれません。

通学の費用はかかりますが、問題集選びやわからないところの質問への対応、受験対策などサポートを受けることができます。

同じ資格試験を目指す仲間もいるため、モチベーションを維持することもできます。

《模擬試験を受ける》
本番の試験前に、模擬試験を受けておくことをおすすめします。
現在の自分のレベルを知ることができ、また苦手な分野も把握することができます。

また実際の試験と同じような流れで受けることができるため、何時ごろからスタートするのか、昼食時間の過ごし方や問題を解くペース配分なども再確認することができます。

模擬試験を受けることで、それまで気づいていなかった見落としにも気づくことができるかもしれません。

そうして見落としや穴をなくして試験に臨むことで、合格に近づくことができます。

◆勉強がはかどらない時の対策
いかにモチベーションを維持して勉強に取り組んでいても、勉強がはかどらなくなる時はあると思います。

そんな時は、一度立ち止まって客観的に見直してみましょう。

例えば何度やっても頭に入らない場合は、いったんその科目は後回しにし、得な科目から進めてみたり、読む・書く・覚えるという勉強方法を少し変えてみるなどしてみてください。

またモチベーションが下がってしまった時には、初心にかえって、なぜ社会福祉士の資格取得を目指したのかを思い出してみてみましょう。

社会福祉士になって何がしたいのか、資格取得した後はどうなれるのかを描いてみると、またやる気も戻ってくるかもしれません。

どうしてもモチベーションが戻らない場合は、思い切って少し勉強から離れるという方法もあります。

計画的に勉強を進めることができればいいのですが、はかどらない時に無理やり机に向かっても時間が無駄に過ぎていくだけの時もあります。

1日や2日ほど勉強を休み、心身ともにリフレッシュしてみるのもいいでしょう。
時間をおけば、また不思議とすらすらと頭に入ってくることがあるものです。

一番大切なのは、自分に合った勉強法を見つけることです。

最初はいろいろ試しながら、自分なりの勉強の進め方やリズムを作り、時々休憩も挟みながら、受験を乗り切ってくださいね。

まとめ

社会福祉士の試験は出題範囲が幅広く、すべての科目で得点をしなければいけないため簡単な内容とは言えません。

合格率も30%以下となっており、難易度が高い国家資格です。

しかし計画立てて勉強を進め、過去問題に取り組むことで傾向と対策を把握すれば、合格は不可能ではありません。

今回の記事を参考に、社会福祉士資格取得を目指してくださいね。

◆資格を取得してからが本当のスタート!
国家試験に合格し、勤務先が決まってからが本当の社会福祉士としてのスタートです。

さまざまな専門知識を有したとは言っても、福祉のサービスや制度は地域によって異なる場合があります。

勤務先によっても子どもから高齢者まで、どんな人の相談をメインにするのか異なります。

困っている人の問題を解決できるような社会福祉士になるには、現場でスキルと経験を磨くことが必要です。

▼合わせて読みたい!
40代未経験から社会福祉士へ!転職を叶えるコツと厳選サイト9選
福祉業界への転職にお役立ち!おすすめ人気サイト&転職成功のコツ

Banner neo column 01

新着記事

Ttl new

関連する記事