解説!40代が試験を突破し、国家資格・介護福祉士を取得するには

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介護業界でも最上位とされる資格の1つが、国家資格である介護福祉士です。

取得すれば介護のプロフェッショナルとして、そして介護現場の第一線で他の介護職員たちを指導・監督するリーダーとして働けるようになります。

今回は受験に年齢制限がなく、40代・50代からでも取得をめざせる介護福祉士資格について、アラフォー以上歓迎の介護求人も扱う「FROM40」が解説!

資格を取るのに必要な期間・費用の目安や、試験の合格率と難易度、取得によって得られるメリットなどをまとめてご紹介していきます。

40代以降の転職先として介護業界を考えている、介護福祉士として働くことに興味があるなら、ぜひ最後まで読んでお役立てください。

目次

持っているとどう有利?介護福祉士の資格を理解しよう

介護福祉士資格を持つ女性 イメージ

まずは介護福祉士がどのような資格なのか、改めて整理していきましょう。

◆介護福祉士はどんな資格?
保有者が介護の専門家としての知識・技術を持っていることを証明する、国家資格です。

介護・福祉業界では社会福祉士、精神保健福祉士と並ぶ国家資格で、介護の現場で通用する資格としては唯一の国家資格だと言われています。

介護職に就く人のうち、この国家資格を持っている人だけが「介護福祉士」を名乗ることができます。

◆介護福祉士は、どんな仕事をするの?
介護福祉士の仕事は、大きく「被介護者、またはその家族への介助と対応」「一緒に働く介護職員の指導・監督」の2つに分けられます。

《被介護者、またはその家族への介助と対応》
勤務先である特別養護老人ホームや、有料老人ホームなどの介護施設において、介護を必要とする高齢者や障がい者に対し介護サービスを提供します。

介護業務は「身体介助」「生活援助」「メンタルケア」の以下3本の柱から成り立ち、他の介護職員と協力して進めていくことになります。

・身体介助…被介護者の体に直接触れて、着替えや排泄、移動の手伝いなどを行う
・生活援助…食事やそのための準備、掃除、洗濯など生活で必要な動作への援助
・メンタルケア…被介護者やその家族に寄り添い、話を聞いて現状や将来への不安を軽減できるよう精神面のサポートをする


《一緒に働く介護職員の指導・監督》
介護福祉士は、国家資格取得にあたり介護に関する豊富な知識・技術を習得した、介護現場における専門職です。

このため、被介護者やその家族の介護・フォローに加えて、一緒に現場で働くヘルパーさんや他の介護職員の監督・指導の役割も期待されています。

介護福祉士は、現場のリーダーとして他の介護職員を率いて働き、被介護者とその家族に介護サービスとメンタルケアを提供するのが仕事、と覚えておきましょう。

◆国家資格を取得し、介護福祉士になることのメリットは?
資格を取り、介護福祉士として働くことのメリットとしては、以下3つがあります。

《周囲からの社会的信頼度が変わってくる》
介護福祉士の国家資格を手にするということは、あなたの介護職員としての知識・技術が「国に認められた」ということを意味します。

介護福祉士の国家資格は、あなたの介護職員としての能力を客観的に評価する証明書証です。

周囲や雇用先にしてみれば、目に見えない過去の経験や実績よりも、国家資格を持っているという事実の方が、よほど説得力のある評価材料となるのです。

このため社会福祉士の国家資格を持っているだけで、周囲からあなたに対する介護職員としての信頼度はグッと高まります。

勤務先や転職先候補、被介護者の家族からの信頼度や評価も高くなっていくでしょう。

《任せてもらえる仕事の幅、転職先の選択肢が広がる》
先述したように、介護の専門職として社会的信頼度の高い介護福祉士には、介護現場でのチームリーダーとしての役割も求められます。

いわば一現場職員ではなく、管理職的な役割を担えるようになるというわけですね。

また介護施設では、役職者の採用に介護福祉士の有資格者の条件をつけているところも少なくありません。

介護福祉士の国家資格を持っていると任せてもらえる仕事の幅が広がるだけでなく、できることが増えることで、昇進・転職を伴ってのキャリアアップもしやすくなります。

《勤務先での待遇が変わってくる》
ほとんどの介護施設では、業務に関連する資格の保持者には手当を支給しています。

一般的に、資格手当は資格の難易度が上がれば上がるほど高くなります。

このため勤務先によっては、社会福祉資格を持っているだけで1ヵ月あたり数万円程度の給与アップが見込めることも。

社会福祉士の資格は、賃金や働く環境の改善にもメリットもたらしてくれるのです。

【合わせて読みたい】
40代で転職するなら「人のためになる」国家資格・介護福祉士を目指そう!
40代から介護職へ!キャリアアップの方法&使える求人サイト6つ

介護福祉士の資格を取るのに必要な期間・費用は?

介護福祉資格 取得にかかる費用と期間

介護福祉士資格の効果・メリットがわかったところで、次は、国家資格である介護福祉士資格の取得にかかる費用・期間について見ていきましょう。

◆介護福祉士資格を取得するには、まず「受験資格」を満たす必要がある
介護福祉士の国家資格は、国家試験に合格して国に申請・登録すれば取得できます。

しかし国家試験の前に、まずは以下いずれかのルートで「試験を受けるための要件」を満たさなければなりません。

《1》国が認可する介護・福祉系高校を卒業し、受験資格を満たす
《2》国が認可する専門学校などの養成施設を卒業し、受験資格を満たす
《3》介護施設などで実務経験を積み、働きながら受験資格を満たす


このため介護福祉士資格の取得に必要な期間・費用は、その人がどのようなルートで資格取得をめざすかによって変わってくるのです。

受験資格を満たすための3つのルート、それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。

《1》介護・福祉系高校を卒業するルート
・一般的な教科と一緒に、介護福祉について高校に通いながら学べる
・指定の高校卒業に加え、技術講習や筆記試験を受ければ受験資格を得られる
・高校卒業後すぐ、介護業界の即戦力として就職できる
・受験資格を得るまでにかかる期間は約3年、費用は200~400万円

《2》介護・福祉系養成施設を卒業するルート
・学費はかかるが、高卒の資格さえあれば入学できる
・年齢にかかわらず、仲間と一緒に幅広く介護について学べる
・卒業することで受験資格を得て、国家試験に挑戦できるようになる
・受験資格を得るまでにかかる期間は約2年、費用は100~400万円程度

《3》実務経験を積み受験資格を得るルート
・介護の現場で3年以上、かつ540日以上働く必要がある
・実務経験とあわせ、介護福祉士実務者研修を修了することで受験資格を得られる
・各々の事情に合った方法で働き、賃金を得ながら資格取得をめざせる
・受験資格を得るまでにかかる期間は約3年、費用は10~20万円程度

比較してみると、最も期間が短いのは「養成施設卒業ルート」の約2年ですね。

一方で費用の面から見ると、「卒業ルート」にかかる費用はいずれも100万円以上と非常に高額ですが、「実務経験ルート」なら10~20万円と少額で済みます。

どのルートも一長一短ですから、自分の現状に合ったルート選択をして、資格取得までのプランを考える必要があります。

◆40代転職者にマッチするのは「実務経験ルート」
自分や家族の生活を守りながら、介護福祉士資格の取得と転職成功をめざす40代の場合は、低予算で確実に資格取得をめざせる「実務経験ルート」が適しています。

実務経験ルートでなら、どのような雇用形態であってもとにかく「3年以上かつ540日以上」介護施設などに勤務すれば、受験のための第一項目はクリアできます。

ただし2016年から、実務経験を積んで介護福祉士資格の取得をめざす場合には、あわせて「介護福祉士実務者研修」の修了も義務付けられました。

《介護福祉士実務者研修とは》
「旧ホームヘルパー1級」「介護職員実務者研修」にあたる、介護関係の民間資格です。

年齢・経験にかかわらず誰でも受験でき、認知症や介護技術、たん吸引などの医療知識、社会福祉制度など20科目を6か月かけて学びます。

指定内容の講習を修了することで、実践的な介護の知識・スキルが身についたと認定され、資格を取得することができます。



【合わせて読みたい】
介護の専門知識を学べる!転職したい介護福祉士実務者研修の魅力

資格取得のための勉強中にも生活費はかかりますし、転職活動にもお金は必要です。

介護業界未経験・無資格でも、派遣やアルバイトなど非正規雇用で介護施設に入って働けば、少しずつでも賃金と現場での経験の両方を稼ぐことができます。

介護職員としての即戦力性を高めながら、資格取得をめざせる実務経験ルートは、40代転職者に最適だと言えるでしょう。

40代必見!介護福祉士資格試験の合格率、難易度は?

介護福祉士 国家試験の難易度イメージ

ここからは、2019年1月に実施された第31回の介護福祉士国家試験の結果から、介護福祉士資格試験の合格率や、難易度の実際を見ていきましょう。

◆社会福祉士試験の合格率は、どのくらい?
厚生労働省発表の「第31回介護福祉士国家試験合格発表」によると、2019年1月27日に実施された介護福祉士の筆記試験の合格率は、73.7%でした。

全受験者9万4610人のうち、6万9736人が合格したそうです。

ちなみに、第31~25回までの6年間で最も合格率が低かったのは第28回の57.9%、最も合格率が高かったのは第31回の73.7%です。

◆介護福祉士の国家資格、試験の難易度は高いのか?
合格率が10%前後になる資格もあるなかで、ここ5年ほど合格率が60~70%で推移している介護福祉士は、国家資格のなかでは難易度が低いと言えます。

受験資格に年齢制限がなく、時間をかけて一定の要件を満たせば誰でも挑戦できるので、幅広い人にとって取得しやすい国家資格でしょう。

◆介護福祉士の国家試験の、合格基準は?
介護福祉士の筆記試験の合格ラインは、前年度の結果を受け、総得点の60%程度を取得すれば合格できるよう毎年調整されています。

ちなみに第31回と第30回の筆記試験の合格基準は、以下のように設定されていました。

第31回(2019年)
実施分
・1問1点問題で構成される125点満点の試験で、72点以上を得点していること
・全11科目群のすべてで、最低1問は正解していること
第30回(2018年)
実施分
・1問1点問題で構成される125点満点の試験で、77点以上を得点していること
・全11科目群のすべてで、最低1問は正解していること


なお、介護福祉士の国家試験では以下5つの領域について、全125問で問われます。

《介護福祉士の国家試験、筆記問題の領域と問題数》
・人間と社会      (全16問)
・介護の領域      (全52問)
・こころとからだのしくみ(全40問)
・医療的ケア      (全5問)
・総合問題       (全12問)


※上記は2019年8月現在のもので、変更になる可能性があります。
※試験はマークシート方式で、午前と午後それぞれ1時間50分ずつ計3時間受験します。

試験問題は毎年少しずつ変わり、問題の難易度によっても合格基準点が調整されます。

2019年の筆記試験では2018年の結果を受け、合格基準点が77点から72点へ、5点低く調整されました。

このため一概には言えませんが、点数だけを見る限り、介護福祉士試験の難易度は年々下がってきているとも捉えられますね。

《近年では、趣向の異なる問題が出される傾向アリ》
合格基準点が5点低く調整されたということは、2019年の試験問題が、前年に比べ難易度が高く作られていたということでもあります。

実際ネット上では、2019年の介護福祉士の試験後に「想定し、対策していたのとは趣向の違う問題が出た」という声も上がっています。

国家資格である介護福祉士の筆記試験をパスするには、基本的な試験対策と一緒に、幅広く介護・医療分野の知識を入れておくべきかもしれません。

◆受験資格を満たすルートによっては、筆記に加え実技試験も!
介護福祉士の国家試験は原則、筆記試験のみ合格すればOKですが、受験資格を満たすルートによってはあわせて実技試験を受ける必要もでてきます。

福祉系高校を卒業するルート、また経済連携協定「EPA」に基づき受験資格を満たした場合は、筆記試験合格後に実技試験も受けなければいけません。

《EPAに基づき受験資格を満たす場合とは》
2017年現在、インドネシア・ベトナム・フィリピンの3か国を対象に行われている経済連携協定の一環のこと。

上記3か国から来た介護福祉士候補で、日本の介護施設で就労・研修を3年以上経験すれば、介護福祉士実務者研修を取得しなくても介護福祉士試験を受験できる。



ちなみに第31回と30回、過去2年の介護福祉士実技試験の合格基準は以下の通りです。

第31回(2019年)
実施分
100点満点中、46.67点を取得すること
第30回(2019年)
実施分
100点満点中、60点を取得すること


【合わせて読みたい】
介護・福祉業界への40代転職を有利にする!資格の種類と選び方

40代が、介護福祉士の国家試験を突破するための勉強法

介護福祉士の試験勉強をする女性

ここからは実務ルートから介護福祉士の国家資格取得をめざす40代が、筆記試験を突破するために知っておくべき、実践的な勉強法をご紹介していきます。

「独学で勉強する場合」「スクールなどに通う場合」の2パターンに分けて解説していきますので、確認してくださいね。

◆独学で勉強し、介護福祉士の国家試験突破をめざす場合
40代になると、どうしても20~30代の頃に比べ物覚えや勉強効率が悪くなります。

参考書を何冊も読んだり、自分なりにノートなどをまとめる学生時代のような勉強法では時間が足りず、3年の実務期間内で勉強が間に合わない可能性も出てきます。

そこでおすすめなのが、まずは答案を一通り解いてみて、その答え合わせの課程で体系的に知識を習得・暗記していく勉強法です。

具体的には以下の勉強手順を、参考書の答えを丸暗記するまで繰り返してください。

《1》直近の過去問が収録された問題集を購入し、とりあえず解く
《2》正答・解説集を確認し、自分が説いた問題の答え合わせをしていく
《3》答え合わせの時は、正しい答えについての解説を理解できるまで読みこむ
《4》文章で回答する問題では、間違った部分を訂正し正しい文章を暗記する
《5》一通り問題集を解き終わったら、介護に関する知識をまとめた基本書を購入
《6》もう一度問題集を解き、今度は答え合わせのときの解説を基本書にのっている解説、関連する情報とあわせて理解し覚えていく


解説に出てきた情報と関連性の高い分野まで基本書で確認・理解することで、介護に関する知識を系統的に幅広く覚えられるようになります。

例えば発達段階説に関する問題を解いたら、これに関連する「エリクソン」「ピアジェ」「フロイト」などの人物と、彼らの提唱した説も一緒に確認するといった感じですね。

反復して勉強を繰り返し、間違えた部分は線引きやノートにまとめ直すことで覚える。問題集の内容を覚えてしまったら、別の問題集を買い足して学習を繰り返す。

上記の一連の勉強により、基本的な試験問題の傾向を掴み、確実に知識や試験で得点できる答え方のコツを身に着けることができます。

試験予定から逆算して、できるだけ多く反復学習をした方が高い学習成果が期待できます。

過去問集が物足りなく感じるようになったら、介護福祉士試験の模擬問題集や一問一答集などを使い、さらに知識を補強すると良いでしょう。

また各地では介護福祉士の国家試験を受ける人に向けて、1回単位から参加できる講習会や、セミナーなども開催されています。

一人での学習に疲れたり、わからないことが出てきたときは、あわせて利用しましょう。

◆スクールで勉強し、介護福祉士の国家試験突破をめざす場合
資格取得を支援する教材・コンテンツを作っている企業や、介護系の専門学校では、介護福祉士の国家試験対策を行うスクールを展開していることも多いです。

スクールの利用にはコースの内容・期間によって5万円前後の費用がかかりますがその分、教員からわからない箇所や不安点への解説を受けられます。

利用の方法は一般的な学校と同じように平日の昼間に通学するもの、平日の夜間に通学するもの、休日のみ通学するものや、通信講座までさまざまです。

教材も一般的な書籍の他、DVDやWeb動画を利用したものまで幅広く選択できますので、自分に合うスタイル・教材内容のスクールを選ぶと良いでしょう。

【合わせて読みたい】
40代の介護資格取得を効率的にする!転職に役立つ学校選びのコツ

◆それぞれの方法のメリット・デメリットを考え、合う方を選んで
独学とスクール、それぞれの学習方法のメリット・デメリットは以下の通りです。

《独学で介護福祉士試験突破をめざす、メリット・デメリット》

メリット ・自分のペースで、好きな時間に好きなだけ勉強を進められる
・持ち運べる教材もそろえれば、通勤中なども効率的に勉強できる
・費用が教材代しかかからないため、経済的
デメリット ・自分の意思で計画的に勉強を進めないと、まったく進まない
・学習計画から教材選びまで、すべて自分でやらなければならない
・一人で勉強を進めるため孤独で、勉強に行き詰ってしまう可能性も


《スクールで介護福祉士試験突破をめざす、メリット・デメリット》

メリット ・試験までの学習の内容やペースを、プロの視点で決めてもらえる
・通学で学習する場合、同じ目標に向けてともに頑張る仲間ができる
・わからないことが出てきたとき、教員のサポートが受けられる
デメリット ・独学する場合に比べ、費用がかかる
・自分のペースではなく、スクールのペースで学習しなければならない
・スクール選びに失敗すると、学習に支障が出てくるリスクも


働いて実務経験を積みながら試験突破をめざす40代の場合は、独学か、週末のみスクールを利用する選択肢が現実的でしょうか。

ただ、どの学習方法も一長一短ですので、あなたの家庭や経済上の事情に合わせて、マッチするものを選んでくださいね。

介護福祉士の国家資格取得プランを具体的に考えよう

介護福祉士 資格取得プランを考える40代男性

介護福祉士は合格率が70%程度にのぼる、比較的取得しやすい国家資格です。

介護現場で3年以上の実務経験を積み、その間に介護福祉士実務者研修を修了していれば、筆記試験に合格し国に登録するだけで取得できます。

受験資格に、年齢の制限はありません。介護福祉士は40代からでも十分に取得可能であり、介護経験ゼロから専門職として生きる道を与えてくれる国家資格なのです。

ただし試験の突破には、独学の場合でも教材費と受験料で数万~10万円の費用と、最低3年の期間を要します。

必要な期間・費用を踏まえ、効率的に介護福祉士資格を取得できるよう、キャリアと国家試験を受けるまでのプランを考えてみましょう。

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