介護・福祉業界への40代転職を有利にする!資格の種類と選び方

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20代・30代の頃に比べ、一般的に成功が難しくなると言われる40代での転職。

このため40代のなかには、転職を検討し始めた段階から武器の1つとして資格の取得を視野に入れる人も、多いのではないでしょうか。

今回はアラフォー歓迎求人のみを扱う私たち「FROM40」が、40代転職に役立つ資格として、社会的に需要が高い介護・福祉関係の資格を解説!

福祉関係の仕事への転職にあたり資格取得がどのように有利なのか、代表的な資格の種類や取得方法、それぞれの特徴などと一緒にご紹介していきます。

40代転職成功のための資格選びに迷っているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
きっと、あなたのキャリア・適性に合った介護・福祉系資格の選定に役立つはずです。

目次

介護・福祉系職種への転職が、資格で有利になる理由

介護・福祉関係の仕事 イメージ

一般的に「資格を持っている方が有利になる」と考えられている介護・福祉系職種への転職ですが、実は就職・転職自体は無資格でも十分に可能です。

ここではまず、なぜ介護・福祉系職種への転職において資格がある方が有利だと言われているのか、その理由について理解していきましょう。

◆即戦力として重宝されるから
介護・福祉系の資格を保有していることは、その業界での仕事内容や慣習について、ある程度理解していることの客観的な証明となります。

これは応募先の企業・施設側から見れば、その求職者を「即戦力として期待できる人材」と判断するだけの、十分な根拠となり得るのです。

介護・福祉系資格を取得していることは、過去の経歴にかかわらず介護・福祉系業界での即戦力性を身に着け、アピールできる効果的な手段と言えるでしょう。

◆将来性をアピールする材料にもなり得るから
複数ある介護・福祉系資格のなかには「前段階の資格を取得していること」「前段階の資格取得+現場での経験があること」など、受験資格を設定しているものもあります。

このため転職時に、より上位の資格取得に必要な基礎的な介護・福祉系の資格を取っておけば、その後のキャリアプランも見えやすくなります。

採用をする施設・企業は、採用した人材がキャリアアップをしつつ、長く自社に勤め貢献してくれることを望んでいます。

介護・福祉系資格の保有は、応募先の施設・企業にとって転職者の即戦力性と将来性を感じさせてくれる、魅力的な材料となるのです。

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◆給料に手当がつく場合があるから
勤務先の規定にもよりますが、介護・福祉系の業界では業務にかかわる資格を持っている人に「資格手当」として、給料を上乗せしてくれるところが多いです。

資格手当の目安は資格の難易度や専門性によって変わり、比較的簡単な資格なら数千円、難しいものになると10,000円以上の金額になることもあります。

40代での転職に際し、給料の変動や大幅な減少のリスクは避けられないもの。
介護・福祉系資格の取得は、40代にとって転職で給料が下がるリスクを少なくしてくれる、予防線でもあるのです。

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◆転職先の選択肢を広げてくれるから
介護・福祉系の求人のなかには、応募の必須条件として「特定の介護・福祉系資格を保有していること」を挙げるものも少なくありません。

40代向けの求人は、ただでさえ20代・30代向けに比べて少ないと言われます。

資格を持っているということは、それだけで40代転職者が応募できる介護・福祉系求人の幅を、グッと広げてくれるのです。

解説!介護・福祉分野で役立つ22種類の資格

介護・福祉系の資格リスト イメージ

40代が転職するうえでの介護・福祉系資格の重要性がわかったところで、ここからは、具体的な資格の種類や特徴について見ていきます。

以下に、介護・福祉関係の職種で役立つ資格を「代表的なもの」「その他の資格」「他分野の国家資格」の3つのカテゴリに分けてご紹介します。

介護・福祉関係の資格の取得を検討するうえで、参考にしてくださいね。

◆介護・福祉関係の代表的な資格5つ
まずは介護・福祉関係職種へ転職するにあたり、応募条件として設定されやすい代表的な5資格を、それぞれご紹介します。

《介護職員初任者研修》
旧ホームヘルパー2級に相当する民間資格で、介護に関する基礎的な知識やスキルを習得できる「介護業界で働くための第一歩」となる資格です。

介護の基本などの全10科目を学び、修了試験に合格することで取得できます。

基本的には介護系の専門学校やスクール、通信講座などで学習・終了しますが、他の資格や介護現場での実務経験がある人は、免除される科目もあります。

学習にかかる期間は数か月が目安ですが、スクールによっては1か月で取得できることも。
この資格を持っているだけでも応募できる求人の幅は広がり、さらに資格手当の受給を期待できます。

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《介護福祉士実務者研修》
介護職員初任者研修の上位資格で、より実践的な介護知識・スキルが身につく民間資格です。

社会福祉制度、たん吸引などの医療知識、介護技術など全20科目を原則6か月以上かけて学びますが、受験資格は特にありません。

介護職員初任者研修を修了していなくても、いきなり介護福祉士実務者研修から資格取得をスタートさせることも可能です。

なお介護福祉士実務者研修は、後述の介護・福祉系で唯一の国家資格「介護福祉士」の受験資格を実務経験から満たすには、取得が必須となっています。

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《介護福祉士》
介護業界唯一の国家資格とされる、介護職キャリアパスの最上位資格です。

実務未経験の40代が取得をめざす場合、まず受験資格として「介護施設での3年以上の実務経験」と「介護福祉士実務者研修の修了」を満たす必要があります。

なお受験資格を得るにもさまざまなルートがあり、筆記と実技の試験を受けるまでの学習にかかる時間も長くなるため、難易度は非常に高いと言えます。

なお介護福祉士の受験資格については、次の項で詳しく解説しています。

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《ケアマネジャー》
別名「介護支援専門員」とも呼ばれる、介護保険制度に基づき要介護者の状態を見極め、介護ケアプランの作成や介護保険の請求などを行うための資格です。

取得してケアマネジャーを名乗れるようになると、要介護者とその家族を支える「介護コーディネーター」のような仕事ができるようになります。

民間資格ながら難易度が高く、介護・福祉・保険・医療など、各分野での5年以上の実務経験がないと、受験することができません。

さらに資格の有効期限が5年に設定されているため、資格を保持するには、有効期限が来るたびに介護支援専門員更新研修を受ける必要があります。

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《介護事務》
通常の経理・事務能力にあわせ、介護保険に関する知識があることを証明する資格です。
取得すると、介護関係の施設の事務職員として採用がされやすくなります。

民間資格であり、運営する団体によっていくつかの種類があるため、それぞれ学習・試験の内容に多少の差があるのが特徴です。

複数種類の資格を比較・検討し、自身に必要な内容の資格を受験すると良いでしょう。

◆介護・福祉にかかわる、その他の資格
代表的な5種以外に、介護・福祉にかかわる資格としては以下が挙げられます。

福祉用具専門員 本人や家族の希望に合わせ、公的介護保険を使って利用できる身体・家庭の状況にあった福祉用具を提案し、使い方などをアドバイスできる資格。
喀痰吸引等研修 鼻やのどから痰を吸引したり、チューブを使った栄養投与などを、医師や看護師の指示・連携のもと行えるようになる資格。
レクリエーション
介護士
要介護者に喜びや生きがい、笑顔を与えるレクリエーションのための知識や実行スキル、高齢者とのコミュニケーションスキルがあることを証明する資格。
移動介護従事者 ガイドヘルパーとも呼ばれ、要介護者の外出や移動がスムーズで安全なものになるよう、サポートする知識・技術を持つことを証明する資格。
認定介護福祉士 介護福祉士の上位資格として設定された、民間資格。さらに多様な利用者や環境に適応し、介護を提供するための知識やスキルを習得できる。
重度訪問介護従事者 重度の肢体不自由により、日常的なサポートを必要とする人を介護するための資格。


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◆介護・福祉の現場でも役立つ、他分野の国家資格
本来は多分野の専門性を証明するものですが、介護・福祉分野での活躍が期待できる国家資格としては、以下が挙げられます。

・医師、看護師、理学療法士、作業療法士、精神保健福祉士、言語聴覚士など医療関係の国家資格

・管理栄養士、栄養士、調理師など食事にかかわる国家資格

・柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師など医療職ではないものの、体の不調を和らげる作用のある東洋医学の知識を証明する国家資格


介護・福祉関係の資格を取得する方法

資格の取得 イメージ

前述したとおり、介護・福祉関係資格の種類や特徴は実にさまざまです。

特に、資格取得にあたり一定の受験資格を満たさなければならないものについては、その条件が複雑であったり、実施する団体によって変わってくるケースもあります。

介護・福祉関係の資格を取得するときは、受験資格や取得の条件を、事前に必ず以下のような媒体で確認してください。

・資格を運営する団体が発信している、情報誌やサイト上の情報
・資格取得のための講座や、参考書出版などを行っている団体・組織
・資格取得のための学習を支援してくれる、講師や事務局


以下からは介護・福祉関係の資格のうち、例として国家資格である介護福祉士の取得方法をわかりやすく説明します。参考にしてくださいね。

◆介護福祉士資格取得までのステップ
国家資格である介護福祉資格を取得するには、以下ステップを段階的に踏まなければなりません。

《1》複数あるうち、いずれかの受験資格を満たす
《2》介護福祉士国家試験(筆記&実技)を受ける
《3》試験に合格したら、登録して介護福祉資格を得る


なお受験資格を得るルートによっては、国家試験の実技試験が免除されることもあります。

◆介護福祉士の受験資格を得るための、3つのルート
介護福祉士の受験資格を満たすためのルートは、以下の3パターンから選べます。

《1:介護福祉士養成施設を卒業する方法》
卒業までに2~4年間の履修を必要とする、介護福祉士養成施設などを卒業する方法です。

ただし、履修する期間が1年のみの介護福祉士養成施設を卒業する場合は、その前に以下いずれかの学校を卒業しておく必要があります。

【1年過程の介護福祉士養成施設の入学前に、卒業しておくべき機関】
福祉系大学等、社会福祉士養成施設等、保育士養成所等 のいずれか


なお2~4年課程の場合は1,850時間、1年課程の場合は1,205~1,220時間、介護・福祉に関する勉強や実習を修了することが前提です。

《2:福祉系の高校を卒業する方法》
福祉系の高等学校等を卒業、または、特例高等学校等に当てはまる学校を卒業し実務経験を積むことで、介護福祉士の受験資格を得る方法です。

ただし、福祉系高等学校卒業の場合は53単位、特例高等学校等を卒業の場合は34~35単位、それぞれ関連する授業の単位を修了していなければなりません。

なお高等学校等卒業の場合に必要な実務経験の期間は、9か月以上です。

《3:実務経験を積む方法》
介護職としての実務経験を3年以上積み、かつ、介護福祉士実務者研修資格を取得することで介護福祉士の受験資格を得る方法です。

ここまでにご紹介した学校を卒業する方法ではなく、年齢や過去の経験にかかわらず、着実に受験をめざせるルートになります。

実務の現場で働きながら資格取得をめざすことも可能なので、40代転職者にはこのルートが最適と言えるでしょう。

◆介護・福祉系資格を取るにあたり、知っておきたいこと
ここでは、40代から介護福祉系資格を取るにあたり知っておくべきポイントをご紹介していきます。

知ってくだけで資格取得をより計画的にし、取得にかかる時間を短くできる可能性もあるので、ぜひチェックしてください。

《受験資格の一部が免除になる要件を知っておこう!》
すべてではありませんが、過去の経験や既に取得している資格の種類によっては、受験に必要な条件の一部が免除されるケースがあります。

例えば介護福祉士の場合、「EPA介護福祉士候補者」でかつ3年以上の実務経験があれば、実務から受験資格を得る場合に必要な介護福祉士実務者研修の取得が免除されます。

「EPA介護福祉士候補者」とは…
経済連携協定に基づいて来日し、日本の介護施設や就労・研修をしている介護福祉士候補者のこと。

2017年現在、この制度の対象として受け入れを行っている国はインドネシア・フィリピン・ベトナムの3か国である。



《試験項目の一部が、免除となる要件も知っておこう!》
介護・福祉系資格の受験では、過去に特定科目の講座や実習を経験しておくことで、試験内容の一部を免除してもらえることがあります。

介護福祉士の場合、過去に介護技術講習を受けた人であれば、国家試験を受けるときの実技科目が免除され、筆記試験のみで受験することが可能になるのです。

将来像別!40代におすすめの介護・福祉系資格は?

介護・福祉業界のキャリアプラン

ここからは、40代転職者が取得すべきおすすめの介護・福祉系資格を、転職成功後に想定される3つのキャリアプランから考え、ご紹介していきます。

◆スペシャリストとして、介護の現場で頑張っていきたいなら
介護現場のスペシャリストとして、要介護者とその家族に寄り添って働いていきたいと考えているなら、まずは以下の流れで資格を取得しましょう。

《1》介護職員初任者研修、または介護職員実務者研修
《2》介護福祉士


介護福祉士の国家資格を取得し介護のプロとなった後は、自分の業務に必要な知識・スキルが手に入る資格を選択肢、順に取っていくのが賢明です。

例えば、さらに介護現場で役立つ資格として痰の吸引を行える喀痰吸引等研修を受けたり、認知症ライフパートナーを取得して認知症対処への専門性を高めても良いでしょう。

他には、3年以上通学の必要がありますが、心や体に障害を持つ人を支える医療職作業療法士の国家資格を取るのもおすすめですよ。

◆現場と要介護者を支える、総合プランナーのようになりたいなら
一歩引いた立場から、介護現場で働く人や要介護者、その家族を総合的にサポートするような立場をめざしたいなら、以下の流れで資格を取得するのがおすすめです。

《1》介護職員初任者研修、または介護職員実務者研修
《2》介護福祉士
《3》社会福祉士、ケアマネジャー、福祉住環境コーディネーター


社会福祉士は介護実務の他、介護に関する相談を受けたり、介護者への指導・助言に至るまで、介護現場を総合的にケアするのが立場です。

またケアマネジャーは、介護を望む要介護者とその家族の希望と現状を鑑み、適切な介護サービスや介護保険制度などを提案し、プランニングします。

そして福祉住環境コーディネーターは、高齢者でも住みやすいバリアフリーに配慮した住環境を提案する、専門家としての民間資格になります。

いずれも介護の現場で直接高齢者に接する機会は減るものの、介護の実務経験者の視点から、介護の現場をサポートする立場です。

どちらも受験資格として実務経験を要し、難易度の高い資格ですが、介護現場での実務経験から「介護現場全体を支えたい」と感じているなら、取得を検討してみましょう。

◆介護・福祉業界で、施設や従業員を管理する立場になりたいなら
現場ではなく管理職または経営者として、介護・福祉業界でキャリアアップしていきたいと考えているなら、以下のルートで資格を取るのがおすすめです。

《1》介護職員初任者研修、または介護職員実務者研修
《2》介護福祉士
《3》ケアマネジャー、メンタルヘルス・マネジメント検定


現場を知らなければ、管理者として施設や人材を管理することはできません。

まずは3年の実務経験を積みながら、初任者研修または実務者研修を修了し、介護現場の専門家として介護福祉士の国家資格を取得しましょう。

その後はあなたの望むキャリアに合わせ、必要な資格を考えてみてください。

要介護者と介護事業所をつなぎコーディネートするケアマネジャーの資格は、居宅介護支援事業所としての開業をめざす人に向いています。

またメンタルヘルス・マネジメント検定は、管理職や経営者が部下をトータルマネジメントするうえで、必要な知識・スキルを身に着けられる公的資格です。

いずれも経営者、または管理者として介護業界で活躍するのに役立ちますので、比較検討してあなたに必要なものから、取得をめざしましょう。

それぞれのキャリアプランに合った内容の資格を複数かけあわせていくことで、年齢にかかわらず、あなたという人材の価値を高めることができるのです。

◆検討だけしておいて、取得を後回しにするのも1つの方法
40代ともなると、各個人が抱える家庭や経済的な事情も実にさまざまです。

転職活動や、転職成功のための資格取得にどの程度の時間やお金をかけられるのかも、各人の事情によっても大きく変わってくるでしょう。

介護・福祉系の資格は、難易度が高く収入のプラスになる可能性の高いものほど、取得にかかる時間や金額も大きくなります。

なかには実務と講座だけでなく、取得に数年単位での通学が必要になるケースもあります。

一方で介護・福祉業界は、少子高齢化の影響を受けて活況で、体力に余裕のある40代が若手として重宝される業界です。

家庭や経済的な事情で転職前の資格取得が困難な場合は、ひとまず介護・福祉関係の仕事に転職し、働きながら資格取得をめざす道もあるでしょう。

将来のための資格取得で、いまの生活が傾いてしまっては元も子もありません。

転職に際しては過去のキャリアを振り返り、将来どのようなキャリアを築きたいのかを考えたうえで、無理のない範囲での投資を検討してくださいね。

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資格取得の計画

介護・福祉業界は40代への需要が高く、今後も成長が期待できる業界です。

仕事にかかわる資格の取得も年齢を問わず可能で、40代転職者の応募先の選択肢の増加や、転職後の待遇向上に役立ってくれます。

あなたの過去と将来のキャリアを考えたうえで比較・検討し、必要だと思う介護・福祉系資格から、計画的な取得をめざしましょう。

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